①冷凍したお肉を使う場合は、必ず冷蔵庫またはビニール袋に入れて氷水でゆっくり解凍する

 <冷蔵庫内での自然解凍>

 多少時間がかかりますが、旨味と品質を保ちながら解凍できる方法です。溶け出てくる血や肉汁が他の食品に付かないよう、真空パックに一緒に入れている保鮮シート(ツルツルの面の上にお肉を置く)に乗せたまま、お皿などに置きラップをかけて解凍して下さい。低温でゆっくり解凍するのがポイントです。お肉の厚みにより時間には差が出てきますが、目安は8時間から10時間です。

*避けて頂きたい解凍方法

×室温解凍:急激な温度変化により、美しさ・品質ともに損なわれる。また、細菌が繁殖する原因に。

×電子レンジ解凍:急激な温度変化により、美しさ・品質ともに損なわれる。また、解凍にムラが。

×流水解凍:お肉の温度が上昇するため、急激に鮮度が低下してしまう。

×温湯解凍:お肉の表面と中心部の温度差が大きくなってしまうため、肉汁を流出させてしまう。

②解凍後は調理前に常温に戻す

 解凍後、調理直前には20分位かけて室温に戻しておきましょう。(解凍したばかりのお肉にいきなり火を通してしまうと、お肉の温度と加熱温度に差が大きくでてしまうため、お肉が固くなってしまうのです。冷たいままの肉を焼くと「表面は焼けたけれど中は生だった」「中まで火を通すのに時間がかかってパサパサになってしまった」などという失敗の元に。焼き始める20分前に冷蔵庫から出し、常温に戻して置きましょう。(この時間に付け合わせの野菜をカットするなど前準備をしておきます。)

③筋切りをする

 お肉を加熱すると、肉の繊維質が急激に縮み、形や大きさが変わります。反り返って上手に焼けなかったり、食べた時に筋を感じたりする原因に。これらを防ぐ為に肉たたき(なければ棒・ビンの底や握りこぶしなどでも)全体をたたいて繊維を細かく断ちます。たたいた後は肉がうすめに広がるので、元の厚みまで前後左右押し戻し、表面も平らに成形します。

④塩こしょうは直前に

 塩を振るとお肉の内部の水分が表面に引き出されてきます。塩を振ってから焼くまでの時間が長いと、旨味成分とともに肉内部の水分が流出してしまいます。塩は焼く直前に振りましょう。全体にまんべんなく行き渡らせるため、振る時は30cm上の方から振ります。塩→お好みでガーリックパウダー(振り過ぎると焦げる原因に)→ブラックペッパーの順で。

塩こしょうを振った面を、強火で短時間加熱

 フライパンに油(植物油or牛脂)をひきつめてしっかり強火で(煙が出るくらい)フライパンを温めておきます。(この時お好みでガーリックスライスをソテーしてもいいです)

 塩こしょうした面を下にして強火で片面をサッと1分だけ焼いてください。表面に美味しそうな焼き色をつけましょう。

 火加減を中火に落とし、ステーキ肉をひっくり返してもう一方の面を焼きます。厚みにより2〜3分目安で、あとはお好みの焼き加減に仕上げてください。焼き過ぎず肉汁を出し過ぎないよう心がけるのがコツです。

余熱で火を通す

 火を止めた後でも、熱を持った肉は加熱が進んでいきます。これを利用して焼いた後にアルミホイルで包んで少し休ませましょう(目安は2〜3分)。中心部までジワリと加熱され絶妙な焼き加減になりますよ。余熱中は肉の中を巡っている肉汁を肉の内部に落ち着かせ溢れ出てしまうのを防ぐことにもつながります。特に厚みのあるステーキにオススメします。

⑦付け合わせの野菜を焼く

 焼いた後の油でお好みの野菜(赤パプリカ、ズッキーニ、キャベツ、人参、エリンギ、しめじ、カボチャなど彩り良く)焼いてステーキの側へ添えてください。良い風味がついて美味しいですよ。

⑧オススメの召し上がり方

 まず最初の一切れは岩塩のみでお肉本来の味を堪能してください。あとは当店のオリジナルステーキソース『ブルーベリーソース』と『わさび』でお召し上がりください。ステーキの美味しさがより一層引き立ちます。